【書籍紹介】企業の成果を左右する礼節の威力_Think Civility 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である
こんにちは!
まーさんです。
いよいよ6月に入り間もなく梅雨入り。。。
そうではなく、ご存知の方も多いと思いますが、
今月よりパワハラ防止法が施行されます。
あなたの職場にパワハラは存在しますか?
もし仮に「職場の人の態度」が企業のパフォーマンスや人の命にもの凄い影響を与えているとしたら、あなたはどのように感じるでしょうか?
今回は、ご自身の職場の人間関係や上司・同僚の態度を見つめ直すのに最適の書籍をご紹介します。
それではどうぞ!
著者は20年にわたって礼儀・礼節の重要性について科学的・学術的に研究を進めてきた。
その結果、無礼な態度は人の命に破滅的な影響を与えることが分かった。
例えば、職場のさまざまな要因が人の寿命にどのような影響をもたらすのか調査した研究がある。
もし皆さんが研究者なら、下記の中でどの要素が寿命に影響を与えると思うだろう?
1、勤務時間の長さ
2、仕事の負荷
3、与えられている権限(裁量の大きさ)
4、職場の同僚の態度
健康や寿命に影響が大きそうな1~3については、寿命との因果関係が見られなかった。
ところが「職場で一緒に働く人たちの態度が協力的・友好的かどうか」という項目は死亡リスクに大きな影響を与える事が分かったのだ。
特に、働き盛りの中年の方は、職場の人との関係が良好かどうかで死亡リスクが2.4倍も違うという。
それだけではない。
無礼は社員のパフォーマンスを下げ、成果を低下させることも分かった。
こちらも著者が17業界800名の管理職を対象に調査を行った結果、
会社で無礼な態度を取られている人のうち、約50%は意図的に仕事にかける労働を下げていることがが分かった。
この結果が本当だとすると、無礼な態度で振舞う人が職場にいると、その会社の社員のうち“実際に仕事をしている人”は半分しかいない、ということになる。
以上のように、礼節を欠いた態度は会社のパフォーマンスを下げ、社員の命を危険にさらすことになる。
では、どうすれば私たちは礼節を身に付けることができるのか?
どうすれば、職場に礼儀を浸透させることができるのか?
著者は笑顔でいることを提案する。
笑顔を向けると、相手は「自らの存在を認められた。尊重された。」と感じる。
そして、相手も笑顔を返してくれる。
(返って来なくても、相手が笑顔になるきっかけは提供できる。)
そうやって、笑顔は人から人にウイルスのように伝染するのだ。
笑顔から始めることで、身近な人を通じて、職場全体に相手を大切にする礼節が浸透していくはずだ。
ところで、私たちは仕事をしながら、どれぐらいの時間、笑っているだろう?
毎日、何回ぐらい笑顔を人に向けるだろう?
子どもは1日に平均400回程度笑うという。
一方、大人は20回以上笑うと「あの人はよく笑う人」という認識を持たれる。
私たち大人には、子供を見習って、もっと笑う余地が残されている。
笑顔は寿命にも影響を与える。
著者は、過去のメージャーリーガーの写真を調査し、笑顔が多い選手と少ない選手で、
平均寿命がどのぐらい違うのか調べたという。
結果は、笑顔が多い選手は少ない選手より平均7歳程度寿命が長かったそうだ。
礼節を大切にして、自分や職場のパフォーマンス向上に繋げていこう。
★本日の気づき★
あなたが礼節ある態度で接したい相手は誰だろうか?
あなたの職場は礼節ある態度が浸透しているだろうか?
あなたは、毎日どれぐらい笑顔でいるだろうか?
あなたが笑顔を向けたい相手は誰だろうか?
本日は以上です。
ありがとうございました。