【書籍紹介】やさしい人になるのは難しい_人生で大切なたったひとつのこと

こんにちは!

 

まーさんです。

 

今年のゴールデンウイークは、外出自粛の影響もあり、ずーと自宅で過ごしていました。

そのおかげで、本を読んだり、自分と向き合う時間がたくさんとれましたよ。

 

自分と向き合う時間がとれる今だからこそ読むことをお勧めしたい書籍の紹介です♪

 

人生で大切なたったひとつのこと

人生で大切なたったひとつのこと

 

 

私たちは生きていく過程で、後悔することがあります。

 

・友人がいじめられているのに、見て見ぬふりをしてしまったこと。
・多くの業務を抱えて苦しんでいる仲間のサポートができなかったこと。
・職場で孤立している同僚に声をかけることができなかったこと。

 

そういった後悔は「自分自身にやさしさが足りなかったこと」が原因だと著者は言います。

 

私たちは「やさしい人」に心を救われる体験をしているはずです。

 

・人から責められている時に、かばってくれる人がいたこと。
・大失敗して落ち込んでいる時に、隣で何も言わずに話を聞いてくれる人がいたこと。
・お客様からクレームが出た時に、一緒に頭を下げてくれる上司がいたこと。

 

救われた経験がある人は思います。
「自分もやさしい人になりたい」と。

 

ところが、やさしい人になることは思ったより難しいのです。

 

なぜでしょうか?

 

それは、
・私たちが「自分勝手」という病に侵されているから
・私たちが「成功」を追い求めてしまうから

 

なぜなら、他の人のニーズを満たすことより、
自分のニーズを満たすことを優先させてしまうからです。

 

そう、私たちは「自分勝手」が癖づいているのです。

 

さらにやっかいなことに、やさしい人になることは後回しにされやすいのです。

 

やさしさを示すより「成功すること」を優先させたくなります。

 

いったい、どうすればいいのでしょうか?

 

本当にやさしい人になりたいなら、目の前の人を少し優先してみることから始めてみましょう。

 

言うことを聞いてくれない部下を持つことは、自分よりも相手を優先して「やさしい人になる」チャンスなのかもしれません。

 

親の介護をしなければならなくなったら「やさしい人になる」トレーニングなのかもしれません。

 

子供を授かり親になれば「やさしい人になる」大チャンスなのでしょうね。

そうです。

 

私たちの目の前には「やさしい人になる」機会がそこかしこに転がっているのです。


★気づきの種★
最近、自分ばかりを優先させてはいないだろうか?
自分よりも優先させたい相手はだれだろうか?
少し誰かを優先させて、やさしい人に近づこう。

 

 

本日は以上です。

ありがとうございました!

【書籍紹介】困難な状況にあっても変えられることに集中しよう_完訳 7つの習慣 人格主義の回復

こんにちは!

 

まーさんです。

 

外出自粛制限の延長が決まりましたね。

 

この先の状況に不安を感じている人も多いと思います。

 

本日ご紹介する書籍の著者は2012年にご逝去されましたが、

そんな著者が今の時代を生きていたら

 

「こんな時こそ、私たちが主体性を発揮するときだ!」

 

そう私たちを勇気づけてくれていたかもしれません。

 

本日は書籍『7つの習慣』のご紹介です。

 

 

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

 

 

主体性を発揮しよう!

 

会社や学校でよく耳にする言葉です。

 

では、主体性を発揮している状態とは、どのようなものなのでしょうか?

 

著者は言います。

 


主体性とは、自発的に率先して行動することだけを意味するのではない。
人間として、自分の人生の責任を引き受けることも意味する。
私たちの行動は、周りの状況ではなく、自分自身の決定と選択の結果である。

 

周囲の状況に反応し振り回されずに、自分の人生のハンドルを自分でしっかり握り運転すること。

 

そういった姿勢こそが主体性を発揮することなのだろ教えてくれます。

 

さらに、著者は主体性を発揮する方法についてもヒントを与えてくれます。

 


1、まずは「自分で変えられること」と「自分では変えられないこと」を区別すること。

 

2、そして「自分で変えられること」に集中して取り組むことです。


なぜなら、主体的でない人の多くが「自分では変えられないこと」に囚われて身動きが取れなくなってしまうからなのです。

 

今のコロナの状況でも同じです。

 

ウイルスの感染拡大が拡がっていることや、多くのお店が休業せざるを得ない状況は、私たち個人の力では変えることができません。

 

日々のニュースを見て、この変えられない状況に反応して、不安で身動きが取れなくなっている人を“主体的な人”とは言いにくいですよね。

 

この状況の中で、私たちに変えられることは何なのでしょうか?

 

飲食業界ではテイクアウトやデリバリーが活性化してきました。

 

中には、第三者の寄付により飲食店がお弁当を作り、それを医療従事者に無料で届けるペイフォワードの取り組みも始まっています。

 

この状況の中にも“変えられること”があるのです。

 

そこに集中することこそが、主体性を発揮することの意味なのです。

 

★気づきの種★
今の状況の中で、あなたが変えられることは何だろうか?
変えられないことに囚われていないだろうか?
変えられることを変える一歩を踏み出しているだろうか?

 

 

本日は以上です。

 

ありがとうございました!

【書籍紹介】幸せの調味料_幸せのメカニズム 実践・幸福学入門

こんにちは!

 

まーさんです。

 

緊急事態宣言の延長が発表されました。

 

この状態がまだ続くのか。。。

そろそろ限界です。。。

 

なんて声が聞こえてきそうです。

 

今日は、私たちの“幸せ”について書かれた書籍をご紹介します。

 

その本によると「幸せをつくる調味料」があるとのこと。

 

知りたくないですか?

 

 

 

著者がインターネットを通じて1500人の方々にアンケート調査を行ったことで、
幸福には4つのエッセンスがあることが明らかになりました。

 

【エッセンス1】「やってみよう!」因子(自己実現と成長)

あなたは得意としていることがあるでしょうか?
何か、目標を持っているでしょうか?

 

→目標を追いかけている人は幸せを感じやすいようです。

 

 
【エッセンス2】「ありがとう!」因子(つながりと感謝)

 

最近、人が喜ぶ顔を見たのはいつでしょうか?
日々、いろいろなことに感謝をしているでしょうか?

 

→誰かのために行動を起こし、日々の当たり前に感謝ができる人は幸せを感じやすいようです。

 

【エッセンス3】「なんとかなる!」因子(前向きと楽観)

 

あなたが抱えている問題は、だいたい何とかなると楽観的に捉えられていますか?
失敗したことをくよくよと引きずらずに切り替えていますか?

 

→「大丈夫!何とかなる!」と思える人は幸せを感じやすいようです。

 

 

【エッセンス4】あなたらしく!因子(独立とマイペース)

 

他人と自分を比べずに過ごせていますか?
他人の目を気にせず、自分の「やるべきだ」と思うことに取り組めていますか?

 

→他人と比べず、自分のペースで物事に取り組める人は幸せを感じやすいようです。

 

 

これら4つのエッセンスがすべて高い傾向にある人は、全体の20%程度なのだそうです。

 

ちなみに、二番目に幸せなグループの方々は全体の17%程度。

そのグループに属する人たちは、エッセンス1とエッセンス2の値が高く、エッセンス3・4が低いのだとか。

 

周囲のために成長しようと努力しているけど、
他人と自分を比較しながら、不安を抱えて頑張っているのかもしれませんね。

 

これらの4つのエッセンスを通じて、自分や誰かの心の状態を見てみましょう。

 

そして、私たちの生活の中にエッセンスを取り入れてみませんか?

 

★気づきの種★
幸せにはレシピがある。
自分の生活の中に幸せのエッセンスを取り入れてみよう。

 

 

本日は以上です。

 

ありがとうございました!

【書籍紹介】組織の体質はリーダーが決める_チームの力: 構造構成主義による”新”組織論

 こんにちは!

 

まーさんです。

 

 

あなたはチームをつくったり、マネジメントした経験はありますか?

 

複数の人と連携して成果をつくるプロセスは大変ですし、そのマネジメントとなると簡単ではありませんよね。

 

本日は、「良いチームをつくりたい!」と考えているリーダーの人にお勧めしたい書籍のご紹介です。

 

それでは、いってみましょう♪

 

 
企業の中には理念を掲げているところがある。

 

例えば、ある企業では「お客様に喜んでいただくこと」を理念に掲げているとしよう。
 
その企業の中で評価されるべきは、どちらの部下だろうか?
 
部下A:お客様が望んでいない商品を強引に契約に結び付け、毎月の営業目標を達成し続けている。
 
部下B:お客様の立場に立って商品をご提案しているせいで、訪問件数が伸びず、営業目標の達成が毎月ギリギリ。
 
理念に忠実なリーダーであれば部下Bを評価するだろう。
 
しかし、上役の顔色が気になるリーダーでれば、部下Aを評価したくなるはずだ。
 
どちらが良い・悪いということではなく「どのような理念を掲げているのか?」「その理念に忠実であるか?」が大切なのだ。
 
リーダーが理念に誠実に向き合っていなければ、本来評価すべき部下Bよりも部下Aを評価し続けてしまうだろう。
 
部下はリーダーの行動や意思決定する姿を見ている。

 

そんなリーダーの姿を見た部下は「お客様に喜んでいただくよりも、売上を上げることを優先しよう」と努力し、いつしか理念から遠い組織体質になっていく。
 
この話を聞くと、滑稽に思われるかもしれない。
 
でも多くの企業で似たようなことが起こっている。
 
毎朝の朝礼で企業理念を唱和し、リーダーは声高らかに「みんなで理念を実現しましょう!」と呼び掛けている。
 
ところが、日々の行動や意思決定は理念とはかけ離れた形で為される。
 
その姿を毎日目の当たりする部下たち。
 
理念に共感する部下は職場を去っていき、理念ではなくリーダーの顔色を伺う部下だけが残る。
 
もはや理念の浸透など不可能な組織体質になってしまうのだ。
 


★気づきの種★
あなたの組織(企業・部署・チーム)で掲げている理念やビジョンは何だろう?
あなたが大切にしている価値観・考え方は何だろう?
それらの判断基準に沿って、日々の選択ができているだろうか?

 

 

本日は以上です。

 

ありがとうございました!

【書籍紹介】相手の気持ちを肯定することが人間関係を良くする秘訣_人間関係にうんざりしたときに読む本

こんにちは!

 

まーさんです。

 

皆さんは、人間関係に悩むことってありませんか?

 

職場や顧客はもちろん、友人関係や家族など、たくさんの人間関係の中で生きている私たち。

 

人間関係の悩みを持ったことがない人はいないのではないでしょうか?

 

もし現在、人間関係の悩みを抱えている人がいるのであれば、おすすめしたい書籍があります。

 

それが本日ご紹介する書籍です。

 

 

人間関係にうんざりしたときに読む本

人間関係にうんざりしたときに読む本

  • 作者:杉本 良明
  • 発売日: 2008/10/30
  • メディア: 単行本
 

 

 

職場でも家庭でも、異なる意見がぶつかる場面はよくよくあることです。

 

誰かの意見と自分の意見が異なるとき、あなたならどのように対応するだろう?

 

いろいろな対応方法が考えられます。

 

例えば・・・

 

・相手を否定し、自分の意見を通そうとする。
・相手と自分が納得できるまで話し合う。
・自分の意見を引っ込めて、相手の意見に合わせる。
・自分の意見を伝えず、相手の意見にも賛同しない。

 

どのような対応をするにしても、大切なことがあります。

 

それは「相手の人格を否定しないこと」です。

 

私たちは“相手の意見”を否定しようとして、
“相手の人格”まで否定してしまっていることがあります。

 

それも知らない間に。

 

人格を否定する行為は相手との人間関係を崩壊させます。

 

では、どうすれば相手の人格を否定せず、肯定しながら話ができるのでしょうか?

 

著者は言います。

 


相手の気持ちを肯定すること=相手の人格を肯定すること
相手の気持ちを否定すること=相手の人格を否定すること

 

相手の話を聞くときに、相手の気持ちを受け止めながら聞くことです。

 

たとえ、相手と意見が異なっても、相手の気持ちを受け止めることは可能です。

 

「あなたの気持ちは分かります。」

 

そう伝えることで、相手は少し冷静になり、こちらの意見も聞こうとしてくれるかもしれません。

 

反対に「あなたは間違っています。」などと否定をすると、相手は腹を立て感情的になってしまうかもしれません。

 

感情的になった相手と建設的な話し合いなど不可能です。

 

相手の気持ちを肯定する=相手の人格を肯定する→相手は冷静になる
相手の気持ちを否定する=相手の人格を否定する→相手は感情的になる

 

いつも意見が合わず、気持ちよくコミュニケーションが取れない相手がいる方は、こちらの内容を参考に働きかけてみてはいかがでしょうか?

 

★気づきの種★

気持ちの肯定=人格の肯定→相手は冷静になり建設的な話し合いがしやすくなる
気持ちの否定=人格の否定→相手は感情的になり話し合いどころではなくなる

 

本日は以上です。

 

ありがとうございました!

【書籍紹介】意図せず人を攻撃する私たち_こころをよむ 〈聞き上手〉のレッスン 人間関係を良くするヒント

こんにちは!

 

まーさんです。

 

 リモートワークになってオンライン上で職場の仲間と連絡を取ったり、自宅で家族と過ごす時間が増えたりと、私たちを取り巻くコミュニケーションの在り方が大きく変わっています。

 

 私自身、この1か月で今まで感じていなかったコミュニケーションの素晴らしさや難しさを感じています。

 

 コミュニケーションて、奥が深いですよね。。。

 

 本日は、人との良好な関係性をつくるコミュニケーションスキルについて学びたい方におすすめの書籍をご紹介します!

 

 

私たちは日常の中で沢山のコミュニケーションを取りながら生活しています。

 

私たちは人の話を聞くとき意図せずに“しなくていい否定”をしているといいます。

 

相手を否定する行為は人間関係を破壊します。

 

心理学者のジョン・ゴッドマン博士が多くの夫婦関係について研究したところ、夫婦の会話から離婚するかどうかを予測できると言います。

離婚婚姻関係が続かない夫婦の会話には「あなたはいつもこうだ」などの相手への否定が含まれているそうです。


「自分は人の発言を否定していない。大丈夫だ。」と安心するのはまだ早い。

 

「あなたは間違っている」「それは違う」と言葉で否定するケースもあるでしょうが、相手を否定する行為は言葉だけではありません。

 

著者は言います。

 


無反応でいることは、「相手への攻撃」になる

 

自分が一生懸命に話しているのに、相手が表情を変えず、反応せずに聞いている場面を想像してください。

 

誰もが話し辛くなるはずです。

 

人が無反応に耐えられる時間は、電話では3秒、対面だと6秒との研究報告もあるぐらい、人は無反応に弱いのです。

 

「話を聞きながら反応を返すこと」が傾聴を実践し、相手との良い関係を構築する第一歩と言えそうです。

 

まずは“そう系の相づち”を実践してみましょう。

 

・そうそう
・そうかぁ
・そうだったんだ

 

というように「そう」から始まる言葉を使って相づちを打ちながら話を聞くのです。

 

周囲の方と良い人間関係をつくるためにも“しなくていい否定”をせずに傾聴を実践していきましょう。


★気づきの種★

人の話を聞くとき、意図せず相手を否定していないだろうか?
無反応を実践し、意図せず相手を攻撃していないだろうか?

 

 

 

本日は以上です。

 

ありがとうございました!

アフターコロナに向けて働き方改革に備える

こんにちは!

まーさんです。

 


コロナの影響で多くの企業で働き方の変革が求められていますね。

 

私も含め、周囲でも在宅ワークに切り替わり戸惑いの声もよく耳にします。

 

ただ、この変化は働き方改革を促進するチャンスとも捉えられると思います!

 

“アフターコロナ”において「日本の働き方が前向きに転換したね」と言えるような日を迎えるためにも、今の内から準備をしていきましょう。


今日は私たちの働き方が変わらないといけない社会的背景と、どのように変わっていくべきなのか考えていきたいと思います。

 


1、日本も経験した“経済が発展する”人口ボーナス期

2、人口ボーナス期は終盤になると経済発展にブレーキがかかる

3、日本は真っただ中!“経済が停滞する”人口オーナス期

4、人口ボーナス期・オーナス期に求められる働き方

 

 

1、日本も経験した“経済が発展する”人口ボーナス期

 

 人口ボーナス期は「特徴的な人口構成のおかげで、ボーナスを沢山もらえる時期」と表現できると思います。

 

 デビッド・ブルームとジョセリン・フィンレイ(ハーバード大学)は論文の中で、1960年から2005年のデータを分析した結果「アジア全域、特に東アジアの急速な経済成長の主な原因は“人口ボーナス”にある」と提唱しました。

 

 人口に占める働き手の割合が非常に高く、高齢者が少ない時期は国がめちゃ儲かるという考え方です。

 

【人口ボーナス期のポイント】

・この時期にある国には安い労働力が溢れているため、世界中の仕事が集まってきます。
・しかも、高齢者が少ないので、仕事で生まれた利益(税収)を社会保障にあまり回す必要がありません。
・結果的に利益(税収)をインフラ投資に回せるわけで、経済成長が加速度的に進みます。

実は、中国やシンガポール、タイなどは現在この人口ボーナス期にあると言われています。
(確かに、めちゃくちゃ経済が過熱している気がする)

また、中国は間もなくボーナス期が終わり、代わって、インドがボーナス期に入っていく時期のようです。


日本の場合、このボーナス期は。。。

 

1960年代~90年代半ばだったそうな。。。

 

高度経済成長した時期と完全に重なる時期なのです。

 

 

2、人口ボーナス期は終盤になると経済発展にブレーキがかかる 


そして、このボーナス期は終わりを迎えます。

 

なぜだーーー!!?

 

ボーナス期には下記のような変化が生まれます。

・高度成長期によって生まれた富裕層は子どもに教育投資をして、高学歴化が進みます。(日本でも大学進学率が増えましたよね。)
・高学歴化すると、人件費が上昇します。
・すると世界の仕事が他国へ流れて、仕事が集まらなくなります。(最近は、中国も高くなって他国に生産拠点を移す企業も増えています。)
・また、高学歴化により結婚年齢が上がり、生涯にもつ子どもの数が減ってきて、少子化の社会になります。
・しかも医療や社会保障が充実し始めるので、高齢者の寿命が延びて、さらに社会保障費が増えていきます。

 

 このようにボーナス期は時間が経過すると、高齢化社会となり、国民一人当たりのGDPも横ばいとなります。

 

 バブル崩壊後の日本がたどってきたことです。

 

 

3、日本は真っただ中!“経済が停滞する”人口オーナス期

 

 そしてボーナス期が終焉すると、次に人口オーナス期に入ります。

 ※オーナス(ONUS)とは「重荷、負担」という意味

 


【オーナス期のポイント】

 

・働き手が減少し、引退世代が増えるため、一人当たりの働き手が支える高齢者の割合が増えます。

・すると、社会保障制度の維持が困難になる。


(はい。日本はそうなっています。)

 

 日本は主要国で最も少子高齢化の進行が早いスピードで進み、人口オーナス期入りをしたのです!

 

 

4、人口ボーナス期・オーナス期に求められる働き方

 

いかがでしょうか?

 

人口構成が変わるだけで、いろいろなことが連鎖的に変わっていくことが見て取れます。

 

こんなに社会や経済が変わっているのに、私たちの働き方はそれほど変わっていない。。。

 

どのように変わる必要があるのか?

 

そのヒントを共有します。

 

【人口ボーナス期に求められた働き方】

1、長時間労働
 →作れば売れる時代。大量生産するためには長時間働くことが求められます

 

2、トップダウン

 →経営者から市場を見た時に「売れるもの」「消費者のニーズ」が見えやすく、経営者が持つ“答え”を部下に指示命令を通じて伝えることで、効率よく成果を上げることができる。働き手も代えがきくので、一律に管理して、一定の条件に当てはまらない人材は振るい落とすことも可能だったりする。

 

 

【人口オーナス期に求められる働き方】

1、時短で効率的に
 →人件費が高騰し経費が増えるため、生産性を上げないと利益が確保できません。

  世帯年収が下がっていることや女性の進学率向上も後押しして、共働き世帯も増えています。高齢者の割合も増えるため介護に割かれる時間も増えてきます。

  そういった家庭やプライベートに対する時間の使い方が重要になります。

 

 

2、ボトムアップ

 →経営者から市場を見た時に「売れるもの」「消費者のニーズ」が見えづらく、消費者に近い人材がキャッチしている情報を有効活用する必要性が出てきます。

  また新しい価値を生み出すために、社員が提案を上げやすい“関係性”が会社の中で醸成されていることも必要となります。

 

 

本日は、以上です。

 

ありがとうございました!

 

 

<参考>

David E. Bloom, Jeffrey G. Williamson[1998]"Demographic Transitions and Economic Miracles in Emerging Asia"

https://www.nber.org/papers/w6268