成果が出るチームのつくり方【前編】

こんにちは!

 

まーさんです。

 

管理職やリーダーの方々にはいろいろな役割がありますが、

「チームで成果を上げること」も大切な役割の一つですよね。

 

「成果を出せるチームをつくる」と言い換えてもいいですね。

 

言葉にするとこれだけなんですが、実際にやってみると難しい。。。

 

本当にチームづくりに取り組んだ経験のある方ほど、その難しさを実感していただけるのではないでしょうか。

 

そんな方々に「成果が出るチームのつくり方」をご紹介します!

 

 

1、人が集まっても勝手にチームにはならない

2、チームが進化するプロセスを知ろう!~タックマンモデルとは~

3、自分のチームの進化はどこまで進んでいるのか?

 

 

1、人が集まっても勝手にチームにはならない

 

ある日、会社から辞令が出て自分が管理職に昇格したとしましょう。

 

プロジェクトの立ち上げがあって、そのリーダーに任命された場合でもいいです。

 

管理職やリーダーになった当人は「頑張って成果出すぞ!」と意気込んだりします。

 

昇格後、初日の朝礼や、プロジェクトのキックオフミーティングで、かっこつけてメッセージを伝えたりして。

 

順風満帆にチームづくりが進んで、みんながイキイキと輝いて、業務に邁進しながら成果をつくる!

 

そんな輝かしいチームになることを想像してリーダーとしての業務が始まります。

 

ところが、その想像は無残にも打ち砕かれます。

(打ち砕かれるケースが多いはずです。)

 

残念ながら人が集まっただけでは成果が出るチームにはなりません。

 

放っておくと、互いの関係性が悪くなって、ひどい場合は陰口や足の引っ張り合いなんかが生じます。。。 

 

前置きが長くなり過ぎました。。。

 

リーダーになった皆さんに知ってほしいことは、

「リーダーが働きかけて、チームを進化させる必要がある」ということです。

 

あなたが何もせずに時間が経てば「勝手にチームができて成果が出る」ということは起こらないということです。

 

 

2、チームが進化するプロセスを知ろう!~タックマンモデルとは~

 

では、どうやってチームは進化するのか?

 

そのプロセスを知ることが大切です。

 

心理学者のタックマンが「チームが進化するプロセス」を分かりやすく紹介してくれています。 

 

 

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 チームが進化するプロセスの概要をご紹介しましょう。

 

1、形成期(Forming)→様子伺い段階

 メンバーが決定し、チームが結成された段階。メンバーが互いのことを理解できておらず、チームの目標なども曖昧。

 

<この状態にあるチームの特徴>

・目的・目標が曖昧

・メンバー同士がお互いのことを理解できていない

・周囲の様子を伺って、意見を主張しない

・異なる意見が出ると、簡単に譲る

・「誰かがやってくれるだろう」と依存し合っている 

 

 

2、混乱期(Storming)→意見対立・葛藤段階

 チームの目的・目標について意見の相違から対立が生じる段階。この対立構造は人間関係や業務の優先順位などなど様々な場面で顔を出す。

 

<この状態にあるチームの特徴>

・目的・目標に対する解釈の相違が表面化する

・意見の食い違いが対立構造をつくる

・強引に意見を通そうとする人が出てくる

・(言っても無駄だと諦めて)意見を伝えず抱え込む人が出てくる

・チームの目的や成果より、メンバーが互いの考えや行動に意識が向く(気になる)

・チーム内に小さな派閥が生まれ、一体感が損なわれる

 

 

3、協力期( Norming )→ベクトル統一段階

 チームの目的・目標が共有されている段階。メンバー同士が互いの考えを受容し、業務の進め方、役割についての認識が共有されている。

 

<この状態にあるチームの特徴>

・メンバー同士が互いの意見・考えを受け止めている

・意見を伝えられる安全な関係性ができている

・会話や発言が増え、笑いや議論が生まれやすくなる

・チームの方針が自分事になっている

 

 

4、機能期( Performing )→成果創出段階

 チームが成熟し、メンバー同士の相乗効果が発揮され成果が出る段階。目的達成に向けメンバーの主体性と一体感が生まれる。

 

<この状態にあるチームの特徴>

 ・メンバー同士の相互理解が深まっている

・チームの目的・目標達成が自分ごとになっている

・指示されずとも主体的に課題解決に取り組む人が増える

・「より高い成果」を求め積極性が増す

・チームに所属していることに誇りを感じる 

 

 

 

3、自分のチームの進化はどこまで進んでいるのか?

 

以上のようなプロセスを経て、“人の集まり”は“チーム”になっていくのです。

 

チームはいずれかのフェーズにあります。

 

これら4つのフェーズの中でも、特に「混乱期」の状態にある時、リーダーの皆さんは「チームの状況が良くない」と感じ苦しまれていることがよくあります。

 

でも、その「混乱期」を通過しないとチームが成長しないのです。

 

だから「自分は頑張って良いチームをつくろうと働きかけてるのに、良い状態にならない」と嘆いているリーダーの皆さん。

 

もしかすると、それは“チームが進化している途中”ということかもしれないのですよ。

 

さらに、それぞれのフェーズごとにリーダーが果たすべき役割もことも変わっていきます。

 

だから、まずは焦らずに、自らが所属するチームが「今どの段階になるのか?」を考えることから始めましょう。

 

次回は、成果が出るチームにするために、どうすればよいのか?

 

その方法についてご紹介します。

 

 

本日も、ありがとうございました!

 

<参考>
Tuckman, Bruce W. (1965) "Developmental sequence in small groups"

www.semanticscholar.org